フォーチュン
「恐れながら、ユーリス様」
「・・・何だ愚者(フール)」
「ユーリス様がお怒りになるお気持ちは分かります。が、今は気を落ち着け、冷静さを保ち、アンジェリーク様を探し出すことが先決かと」
「ほう。人間ではないおまえにも人の気持ちが分かるのか」
「王子っ!」
多少の侮蔑をこめたユーリスの言い方に、護衛長のコンラッドはすかさず止めに入った。
これ以上神に対して暴言吐くと、愚者に何をされるか分からない。
というより、もう二度と占術してもらえないかもしれないじゃないか!
こういう状況だからこそ、占術師の存在は頼りになると言うのに。
「愚者が言われたことは、ごもっともだと思いますよ」とコンラッドは言いながら、「愚者に謝ってください」と、目でユーリスに伝えた。
「・・・何だ愚者(フール)」
「ユーリス様がお怒りになるお気持ちは分かります。が、今は気を落ち着け、冷静さを保ち、アンジェリーク様を探し出すことが先決かと」
「ほう。人間ではないおまえにも人の気持ちが分かるのか」
「王子っ!」
多少の侮蔑をこめたユーリスの言い方に、護衛長のコンラッドはすかさず止めに入った。
これ以上神に対して暴言吐くと、愚者に何をされるか分からない。
というより、もう二度と占術してもらえないかもしれないじゃないか!
こういう状況だからこそ、占術師の存在は頼りになると言うのに。
「愚者が言われたことは、ごもっともだと思いますよ」とコンラッドは言いながら、「愚者に謝ってください」と、目でユーリスに伝えた。