フォーチュン
ⅩⅩⅦ
ユーリスたちが王宮へ着いた頃、真っ暗な空から雨粒がポツポツと落ちてきた。
そして彼らが王宮内へ入ると、雨は本格的に降り出した。
時折空がピカッと光り、雷鳴が轟く中、アンジェリークを抱きかかえたユーリスは、スタスタと歩いていく。
その後ろを、護衛長のコンラッドが控え歩いていた。
王子って疲れ知らずだよなー。
早朝から何時間もかけて馬(ソーラス)を飛ばして北へ行き、またすぐここへ何時間もかけて戻ってきたのに、息一つ乱さずに、アンジェリーク皇女を軽々と抱き上げて、いつものように速足で歩いてるし。
ユーリスの逞しい後姿を見ながらコンラッドが感心していたとき、ユーリスが止まった。
それを見計らい、コンラッドはそっとドアを開けると、アンジェリークを抱きかかえたまま、ユーリスは部屋の中へ入っていった。
ユーリスは、アンジェリークをラウンジチェアにそっと座らせた。
そして彼らが王宮内へ入ると、雨は本格的に降り出した。
時折空がピカッと光り、雷鳴が轟く中、アンジェリークを抱きかかえたユーリスは、スタスタと歩いていく。
その後ろを、護衛長のコンラッドが控え歩いていた。
王子って疲れ知らずだよなー。
早朝から何時間もかけて馬(ソーラス)を飛ばして北へ行き、またすぐここへ何時間もかけて戻ってきたのに、息一つ乱さずに、アンジェリーク皇女を軽々と抱き上げて、いつものように速足で歩いてるし。
ユーリスの逞しい後姿を見ながらコンラッドが感心していたとき、ユーリスが止まった。
それを見計らい、コンラッドはそっとドアを開けると、アンジェリークを抱きかかえたまま、ユーリスは部屋の中へ入っていった。
ユーリスは、アンジェリークをラウンジチェアにそっと座らせた。