フォーチュン
裸になり、ならされた次は、何をするのかくらい、いくら初心なアンジェリークにも分かることだ。
いきなりの展開に、アンジェリークはついていけない。
しかし相手は心から愛する男性。
恐怖と期待がアンジェリークの中で入り混じる。

これは・・・これが、ユーリス様がお考えになっている罰なの?
でもこれは・・・罰なの?
あぁなんて逞しい、ユーリス様の体・・・。

アンジェリークの細い指が、ユーリスの体に触れたくて、ピクンと疼く。
しかし手を放せば、豊かな胸があらわになってしまう。
それをきっかけに、アンジェリークはハッと我に返った。

「ユーリス様。こんな・・・こんなことをしてはいけません!貴方には姉様が・・・アナスタシアが・・・」

アナスタシアという名前が出た途端、ユーリスの眉間にぐっとしわが寄った。
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