フォーチュン
その頃、王宮内のとある一室で、マクシミリアン国王は、コンラッドから報告を受けていた。
「そのレディは、アンジェリーク皇女に間違いないのだな?」
「間違いございません」
コンラッドは、一度しっかりとアンジェリークの顔を見ている上、ユーリス自身が本物だと信じている。
それゆえ確信をもって国王に断言した。
続けて、マクシミリアン国王は、部屋の隅に控え立っている占術師(せんじゅつし)・愚者(フール)を一瞥すると、愚者は頷き、国王の前へ歩み出た。
そして、タロットと呼ばれるカードをシャッフルし始める。
皆が注目する中、愚者は一枚のカードを引き出す。
出たカードは、「16・塔(ザ・タワー)」の逆位置だった。
「そのレディは、アンジェリーク皇女に間違いないのだな?」
「間違いございません」
コンラッドは、一度しっかりとアンジェリークの顔を見ている上、ユーリス自身が本物だと信じている。
それゆえ確信をもって国王に断言した。
続けて、マクシミリアン国王は、部屋の隅に控え立っている占術師(せんじゅつし)・愚者(フール)を一瞥すると、愚者は頷き、国王の前へ歩み出た。
そして、タロットと呼ばれるカードをシャッフルし始める。
皆が注目する中、愚者は一枚のカードを引き出す。
出たカードは、「16・塔(ザ・タワー)」の逆位置だった。