フォーチュン
・・・ということは、ユーリス様は、いつもこのベッドで眠っていらっしゃる、ということなのよね?
ユーリス様が使っていらっしゃるベッドで私は・・・眠って・・・。
しかも、ユーリス様とともに!!

あまりの恥ずかしさに、背中まで赤く染めながら、気持ち顔をうつむけている初心なアンジェリークを見たマチルダは、居心地の悪い思いをさせないようにと気遣いながら、「アンジェリーク様」と呼びかけた。

「ぁ・・はい」
「ご入浴なさいますか?お湯加減は丁度良く整えられておりますよ」

そうマチルダから言われたアンジェリークは、その申し出をありがたく受け入れた。

とにかく、シーツで覆っているとはいえ、はしたない姿をさらけ出している現状を何とかしなくては!
それに、お湯に浸かれば、少しは体の・・・違和感がなくなるかもしれないし。

マチルダは、アンジェリークの裸体を見ずに、そっとガウンを羽織らせる。
アンジェリークはその心遣いに感謝しながら、室内にある浴室へ歩いて行った。
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