フォーチュン
「今日はもう下がって良い。どちらにしても、今のおまえは使い物にならん」
「それはどうも。では、俺たちは明日の朝まで私室にいますので」と言い放って部屋から出ようとしたユーリスを、サロメ王妃が呼び止める。
「なんですか、母上」
「あんまり皇女にがっつかないようになさい」
「・・・これでも抑えているつもりですが」
「もっと抑えなさい!初心な皇女を困らせるような真似をしてはいけませんよ。まったく、誰に似たのかしら」
「私だろ」と言うマクシミリアン国王に、その場にいた官吏や護衛の者たちは、ククッと笑ってしまった。
確かに、ユーリスは父であるマクシミリアン国王に、外見も似ている。
ユーリスは、ひそかに溜息をつきながら、部屋を後にした。
「それはどうも。では、俺たちは明日の朝まで私室にいますので」と言い放って部屋から出ようとしたユーリスを、サロメ王妃が呼び止める。
「なんですか、母上」
「あんまり皇女にがっつかないようになさい」
「・・・これでも抑えているつもりですが」
「もっと抑えなさい!初心な皇女を困らせるような真似をしてはいけませんよ。まったく、誰に似たのかしら」
「私だろ」と言うマクシミリアン国王に、その場にいた官吏や護衛の者たちは、ククッと笑ってしまった。
確かに、ユーリスは父であるマクシミリアン国王に、外見も似ている。
ユーリスは、ひそかに溜息をつきながら、部屋を後にした。