フォーチュン
「あ・・・あぁやはり・・・そうでしたか。私が宴の席にいたのは、せいぜい5分程度。しかもユーリス様のことは遠目にしか見ていなかったので、どう考えても貴方がアナ・・・になりすました私にお気づきのはずはないのに、一体どうやってアナのことを見初められたのかと、ずっと疑問に思っていたのです」
「宴が退屈で抜け出し、夏至祭たけなわの街へ繰り出したとは、宴を主催した手前、表沙汰にするわけにもいかなくてな」
「・・・でしょうね」
二人は顔を見合わせて、ニッコリ微笑んだ。
「とにかく、色々な偶然が重なり、俺たちは出会えた。そしておまえが逃げ出すような状況を作った責任は俺にもある。むしろ罰せられるのは俺のほうだ。アンジェリーク」
「はい」
「おまえを危険な目に遭わせたことを許してほしい」
「宴が退屈で抜け出し、夏至祭たけなわの街へ繰り出したとは、宴を主催した手前、表沙汰にするわけにもいかなくてな」
「・・・でしょうね」
二人は顔を見合わせて、ニッコリ微笑んだ。
「とにかく、色々な偶然が重なり、俺たちは出会えた。そしておまえが逃げ出すような状況を作った責任は俺にもある。むしろ罰せられるのは俺のほうだ。アンジェリーク」
「はい」
「おまえを危険な目に遭わせたことを許してほしい」