フォーチュン
「御多忙中のところ、申し訳ございません。ただいまこちらの品が届きましたので・・・」
「そうか。全部手に入ったか?」
「はい」
「よし。ありがとう、フレデリック。もう下がって良い」とユーリスは言うと、フレデリックが持ってきた「品」を、室内に運び込んだ。
アンジェリークは、ユーリスが押しているワゴンと、その上に乗っている品物を驚きの眼差しで見ていた。
グリーンの瞳が驚きで見開かれているのを見たユーリスの形良い唇に、思わず笑みが浮かぶ。
「これは・・・」
「盗まれたおまえの宝石が、宝石商に流れ出ていたと知らせを受けて、全て買い取った」
「まぁ・・・!」
「案ずるな。俺やおまえの名前は表には出ていない。確かこれは、おまえが大事にしていたネックレスだと聞いたが」とユーリスは言いながら、エメラルドのネックレスを手に取った。
アンジェリークの胸元で、ユーリスによってつけられたエメラルドがキラリと光る。
「そうか。全部手に入ったか?」
「はい」
「よし。ありがとう、フレデリック。もう下がって良い」とユーリスは言うと、フレデリックが持ってきた「品」を、室内に運び込んだ。
アンジェリークは、ユーリスが押しているワゴンと、その上に乗っている品物を驚きの眼差しで見ていた。
グリーンの瞳が驚きで見開かれているのを見たユーリスの形良い唇に、思わず笑みが浮かぶ。
「これは・・・」
「盗まれたおまえの宝石が、宝石商に流れ出ていたと知らせを受けて、全て買い取った」
「まぁ・・・!」
「案ずるな。俺やおまえの名前は表には出ていない。確かこれは、おまえが大事にしていたネックレスだと聞いたが」とユーリスは言いながら、エメラルドのネックレスを手に取った。
アンジェリークの胸元で、ユーリスによってつけられたエメラルドがキラリと光る。