フォーチュン
「アド姉様とリドリー義兄様は?」
「二人ともバルドーにいます」
「アドが懐妊したんじゃ」
「まあ!何ておめでたい」
「本当に」とサロメ王妃が相槌を打つ。
「アドリアーナもこの場へ来たがっていたのですが、実のところ、つわりがひどくて寝込んでおりまして。加えて、妊娠初期で馬車に揺られて遠出をするのは控えたほうが良いと判断し、大事な席ではありますが、この度は欠席させましたことを、どうかお許しくださいませ」
「適切な判断だ。気にするな」
「その通りだ。それに未来の義姉上には、俺から会いに行くこともできる」
「何とありがたきお言葉」
再び和やかな雰囲気で談笑されている中、少しして、アンジェリークはアナスタシアと二人だけで話す機会を得た。
「二人ともバルドーにいます」
「アドが懐妊したんじゃ」
「まあ!何ておめでたい」
「本当に」とサロメ王妃が相槌を打つ。
「アドリアーナもこの場へ来たがっていたのですが、実のところ、つわりがひどくて寝込んでおりまして。加えて、妊娠初期で馬車に揺られて遠出をするのは控えたほうが良いと判断し、大事な席ではありますが、この度は欠席させましたことを、どうかお許しくださいませ」
「適切な判断だ。気にするな」
「その通りだ。それに未来の義姉上には、俺から会いに行くこともできる」
「何とありがたきお言葉」
再び和やかな雰囲気で談笑されている中、少しして、アンジェリークはアナスタシアと二人だけで話す機会を得た。