フォーチュン
ユーリスの返答が、とても近くから聞こえてきたことで、アンジェリークは自分が体半分をユーリスにピタッとくっつけたまま、花火を鑑賞していたことにやっと気がついた。
まっ、まあ!私ったらいつの間に、というより、いつからこんな・・・!
・・・花火が打ち上がったときからずっと、コンラッドに体を預けたまま、鑑賞をしていたのよね。
あぁ私・・・何てことを。
皇女として、はしたないふるまいをしてしまった・・・。
でも・・・でも、今の私は「アンジェリーク皇女」ではなく、ただの「アン」。
それに、コンラッドの腕の中はとても・・・温かくて心地良い。
それでも・・・コンラッドから離れなくては。
アンジェリークがモソモソと体を動かしたとき、両手の自由が利かないことに気がついた。
まっ、まあ!私ったらいつの間に、というより、いつからこんな・・・!
・・・花火が打ち上がったときからずっと、コンラッドに体を預けたまま、鑑賞をしていたのよね。
あぁ私・・・何てことを。
皇女として、はしたないふるまいをしてしまった・・・。
でも・・・でも、今の私は「アンジェリーク皇女」ではなく、ただの「アン」。
それに、コンラッドの腕の中はとても・・・温かくて心地良い。
それでも・・・コンラッドから離れなくては。
アンジェリークがモソモソと体を動かしたとき、両手の自由が利かないことに気がついた。