フォーチュン
「ちょっと・・・大げさだったかな、と思います」
「でしょうね。でもあなたのユーモアのセンスは、まだ枯れていないようで安心したわ」
姉妹は顔を見合わせてニコッと微笑んだ。
「上玉座にお座りになっていたから、遠目でしか拝見できなかったことは本当よ。えっと、ユーリス王子は、アナのお友だちのイザベラよりも、もう少し明るいブロンドで・・・」
コンラッドみたいな。
そして確か、ユーリス様のまっすぐに伸びた髪は長かった。
コンラッドみたいに結んではいなかったけど。
と思ったところで、アンジェリークはハッとした。
またコンラッド!
しかも今度はユーリス王子と結びつけてしまうなんて・・・!
私の恋の病は重症なのかもしれない。
「あらそう。容姿端麗と噂の名高いユーリス様ですものね。私も一目で良いから拝見したかったわ」とウットリした口調でアナスタシアが言ったとき、侍女のオリエが文字通り駆け込んできた。
「でしょうね。でもあなたのユーモアのセンスは、まだ枯れていないようで安心したわ」
姉妹は顔を見合わせてニコッと微笑んだ。
「上玉座にお座りになっていたから、遠目でしか拝見できなかったことは本当よ。えっと、ユーリス王子は、アナのお友だちのイザベラよりも、もう少し明るいブロンドで・・・」
コンラッドみたいな。
そして確か、ユーリス様のまっすぐに伸びた髪は長かった。
コンラッドみたいに結んではいなかったけど。
と思ったところで、アンジェリークはハッとした。
またコンラッド!
しかも今度はユーリス王子と結びつけてしまうなんて・・・!
私の恋の病は重症なのかもしれない。
「あらそう。容姿端麗と噂の名高いユーリス様ですものね。私も一目で良いから拝見したかったわ」とウットリした口調でアナスタシアが言ったとき、侍女のオリエが文字通り駆け込んできた。