フォーチュン
ユーリスがアナスタシアへ贈り物をし始めて、2週間経った。
「バルドー国第二皇女・アナスタシアか・・・バルドー国は小さな領土ではあるが、自然が豊かで災害は起こりにくく、建国当初から平和を保っておる。現女帝・ヴィヴィアーヌには昔会ったことがあるが、あれはなかなか鼻っ柱が強い・・・」
「あなた」
妻であるサロメ王妃にタイミング良くとめられたマクシミリアン国王は、「すまぬ」と言いながら、気を取り直すようにゴホンと咳払いをした。
「バルドーの第一皇女であるアドリアーナはすでに婚姻をし、バルドーの次期女帝になることが確定しておる。跡継ぎで揉める心配もない」
「では父上、この婚姻を認めて・・・」
「正義」
ユーリスを遮るように、しわがれた愚者の声が発せられた。
「バルドー国第二皇女・アナスタシアか・・・バルドー国は小さな領土ではあるが、自然が豊かで災害は起こりにくく、建国当初から平和を保っておる。現女帝・ヴィヴィアーヌには昔会ったことがあるが、あれはなかなか鼻っ柱が強い・・・」
「あなた」
妻であるサロメ王妃にタイミング良くとめられたマクシミリアン国王は、「すまぬ」と言いながら、気を取り直すようにゴホンと咳払いをした。
「バルドーの第一皇女であるアドリアーナはすでに婚姻をし、バルドーの次期女帝になることが確定しておる。跡継ぎで揉める心配もない」
「では父上、この婚姻を認めて・・・」
「正義」
ユーリスを遮るように、しわがれた愚者の声が発せられた。