私の吸血鬼

何で目が・・・。

「皆、その目どうしたの?」

「・・・」

「ねぇ皆!!」

「今まで黙っててごめん。俺、吸血鬼なんだ」

「・・・知ってたよ」

検討はついてた。

コウモリに変身出来たり、やたら五感が優れてたり。

普通の人間ならありえないよね。

「皆、私になにかできることある?」

「血を・・・」

「わかった」

正直怖い。

でも、大事な家族をここで亡くすのだけはいや!!

「っおい!?」

伊織の声がする。

事情を知らない伊織からしたら意味わかんないよね。

そして皆も牙が首筋に食い込んだとき、銀色の狼が見えた気がした。

私の意識はそこで闇に沈んだ。
< 25 / 37 >

この作品をシェア

pagetop