私の吸血鬼
「よいしょっと。さて、どこに行こうかな」

窓から降りると、左右と正面に道がある。

どっちに行こうか迷うなぁー。

よし、こういう時は枝が倒れた方に行って見よう。

そんなことを考えた私は、近くに落ちていた木の枝を拾った。

こんなこと、普通17の子が考えつくことではないが、この時の私は思いついてしまったのだ。

「えいっ」

コロン・・・

木の枝を転がしてみた結果は

「なんでこっち向くの?帰れってことですか!?」

木の枝は見事に私が降りてきた窓の方を向いていた。

思わず大きな声が出てしまい、私は慌てて口を押さえる。
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