黒王子と白王子とわたし
「今日は輝と帰るからね」
「はいはい〜 」
部活が終わって 只今 更衣室の中
茉菜はいつも以上に身だしなみに時間をかけている
「じゃ、バイバイ!!」
「バイバイ〜!」
仲良く帰って行きましたよ
優おらんかな〜〜〜一緒に帰りたい〜〜〜
「姉ちゃん 今日一人??」
校門のあたりで紘に遭遇
「そうです」
「そうなんだ〜 じゃ〜ね〜」
おい、なんなんだよ
普通ここは “じゃあ、一緒に帰る?”とかそうゆうんじゃないのか?
「え〜一緒に帰ろう〜よ〜〜」
ありったけの声で叫んでみた
「‥‥‥‥‥」
はい、無視されました
周りからもかわいそうな目で見られるし‥‥
だって駅まで十五分も一人ぼっちで歩くとか寂しいじゃん
「永瀬 じゃあ 俺と帰る?笑 っても駅までだけど」
「笑いながら そう言ってきたのは南雲くん」
「ありがとうございます ナオくん」
「ナオくん??」
「あだ名だよあだ名 今度から そう呼んでいい?」
「別に いいけど 笑」
「ってか 永瀬のまわりの男 って永瀬に冷たいな笑」
「そうなんよね〜、愁は見ての通りだし 最近は紘もだよ!昔は お姉ちゃんってべったりだったんに 寂しい」
「紘も 高校生だしね」
「でも 優だけは ずっと優しいよ」
「雨宮は ほんと 男の俺から見ても王子様だわ笑」
「えっ、ナオって優なら イケちゃう系?笑」
「それは ないない!!!笑 いくら 雨宮でも」
「そういえば ナオって彼女居たりするの??」
「いないよ 好きな人ならいるかな」
「え!だれだれ?!?!?」
「まあまあ、落ちつけって 誰かは秘密だけど」
「えーーーーーーーーーーーーーーーー」
「また、いつか な笑」
「じゃあ、また明日ね〜 ありがと」
「おぅ!」
駅に着いてちょうど来た電車に乗った