黒王子と白王子とわたし
「いよいよ 今日だね」
「あ〜めっちゃドキドキする」
今日は決勝戦当日 相手はいつも通り県内一、二位を共に競う 光が丘学院 勝率は十回戦って七回勝つぐらいで うちが高いけど 前回以上に気が抜けない 厳しい試合になるだろう と監督が言っていた
選手はミーティングが終わって
グラウンドに出る準備をしている
「優!! !」
名前を呼んでみたものの なんて声をかけたらいいか分からない‥‥
悩んでいると‥
‥‥ポンポン
「任せて! 絶対勝つからしっかり 応援してて」
優‥‥
「うんっ!!」
‥‥パシッ
「いった〜い 」
「勝つに決まってんだろ〜 心配なんかしてんなよ」
二人の 絶対的な自信は 日々の努力から故だよね
「そうだね!優と愁がいるんだし!!」
「うん」
「おうっ」
久しぶりに三人で笑いあった