黒王子と白王子とわたし
「すみません!走ります走ります走りますから〜〜〜」
駅に着くとちょうど電車が来た所だった
私たちが住んでいる地域は電車が30分おきに位しか来ないから、駆け込み乗車は日常茶飯事‥
「「ハァハァ」」
「やっぱりこうなっちゃうよね笑」
「女子力の欠片もないわ今の私」
前髪ボサボサ、靴下の長さは左右対称、制服は崩れ 毎度の事ながらこんな自分を 情けなく思う‥
ビシっと電車に乗りたいんだけどな‥‥笑
「くるみ、間に合ってよかったね」
とそう言ってきたのは私の幼馴染み1号
雨宮 優 (アメミヤ ユウ)
「なんとかね‥」
帰宅ラッシュということもあって椅子には座れそうにないから 隅っこへ
なんか目線を感じるな〜と思って視線を辿ってみると幼馴染み2号 佐伯 愁 (サエキ シュウ)が
「お疲れ様〜」
「おう」
愁はクールというか無愛想なんだよね。