アイ・ラブ・ユーの先で


先輩にもらったぜんぶ、ちゃんと体のなかに残っている。



『いいんだよ、たまにくらい、反抗してやれば』



たしかな温度のある言葉。

上でも、下でもなく、ずっと隣で鳴り続けていた鼓動。



『気に入らないことがあるならそう言えばいい。納得できないことがあるなら、我慢するでも突っぱねるでもなく、口に出して、歩み寄って、話し合っていけばいい』



きっと大丈夫だ。

きっと、がんばれる。

きっと、少しずつ、
まだまだ、時間がかかっても。


だって、そう、わたしには、“そうできる場所”があるのだから。


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