恋化石(仮)
寝返りをうって、ひざ丈のスカートはすっかり捲れ上がってしまっている。
太腿を軽く撫でると、ううん、と喘ぎ声とは無縁の掠れた寝言が聞こえてくる。
白く伸びた足を、秘部に向かって手を添えれば、くすぐったそうに足の角度を変えている。
悪戯心が沸き上がって、やんわりと胸元に手を沈めた。
「あ? 起きたのか?」
匡輔の言葉に反応はない。眠そうな目をわずかに開けて、にんまりと笑っている。
「締まりのねえ顔……」
覆いかぶさった身体で唇に触れると、柔らかい手のひらが匡輔の背中を右往左往としてくる。
重なった肌は違和感がなく、それどころかしっくりと馴染む気さえしていた。
久しぶりの感覚に溺れて、しっとりと濡れた下着を剥ぎとった。
「っ、挿れるぞ」
具合がいいとは、このことか、と意識を必死に手繰り寄せた。身体を推し進めると、はっきりとした腰の違和感。
「……おい、お前、処女だったのかよ……」