浅葱色の恋心
真剣な2人の眼差し

自分を案じ、最善の助言をしてくれている

2人の気持ちが、彩華には

すぐに伝わった


コクリ と、頷く



「明日の朝、いつもの木で会おう
一と平助に、渡したいものがあるの」




「わかった」



「木で会おう」










彩華と別れ、道場へ向かう途中



両手の拳をぎゅうっと握り締めた
平助が、一に言った




「強くなって… 彩華を探す
一… 俺… 
北辰一刀流の道場へ弟子入りする!」



「平助… 文を書く
俺も一緒に探す
2人で、彩華を迎えに行こう!!!」













一、平助 13歳


彩華 12歳





桜が咲き始めた



春の出来事だった













< 10 / 401 >

この作品をシェア

pagetop