浅葱色の恋心
「戻りました」




朝餉後の幹部会議が終わる頃


山崎が帰った




「どうだったの!?」


平助が聞く



「もう、いなくて…
なんや… 元気なくてなぁ」



「平助 一 ついてこい」




土方が立ち上がる





土方が、2人を連れて来た場所は

芹沢の墓だった




墓の前に彩華と尚忠がいた





「彩華… 酷いこと言ってごめんな」


「俺も、本当は会えて嬉しかった」




「なんだお主ら!!」




彩華の前に立ち、無駄に胸を張る



「私の幼なじみよ」


「んぁ!? コイツラが!?
見たところ3人おるが!?」


「わかるでしょ!!一と平助!」


「ほぉ」



尚忠が2人をジロジロ見る




「まぁまぁだな」 




「どの口が言うのよ!
尚忠より、ずっと頼りになるんだから!」


「はあ!?俺は、物凄く役に立つ!!」



土方がクククッと笑いながら


「んで?永井様と彩華は?
どのような関係なんだ?」



「幼なじみのような…」


「まぁ そのような…」




家族であることは、秘密


奉行の娘が、太夫と知られないため












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