浅葱色の恋心
屯所にて



「大きな箱がたくさんありました
その箱…多分、銃だと思います!」


「なんで、そう思う?」


「……銃、見たことあって
その時のにおいと似てたから」


「どこで銃を見た?」


「……」


「なんで黙る」


「尋問みたいだもの…
私、お手伝いしてるのに…」


「そうだぞ!歳!彩華君からの情報だ!
いつでも御用改め出来る支度を頼む!
彩華君、引き続き団子屋で働いてくれ!
歳!指示は、任せたぞ!」


「わかりました
彩華、疑ってるワケじゃねぇ
だが…銃なんてそうそう見るこたぁねぇ
不思議に思って当然だろ」


「私… 太夫だもの
悪いお話の場に出会すことだって
1度や2度じゃないわ」


「ほぉ~ いいこと聞いた」


「……いやよ!お手伝いは、今回だけよ!」


「クククッ」






  
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