浅葱色の恋心
【一】





平助の背中を押した


彩華と平助が、想い合っていると


気がついてしまったから







思ったより、簡単に受け入れることができ

ほっとした



幼なじみの関係が、崩れるわけじゃない




むしろ、大切な幼なじみが

いっぺんに幸せになるのだから




「ちゃんと言えたのか?」

「うん!3人で暮らそうって言った!!!」

「はあ?」

「もちろん!好きって言った!!!」

「では 恋仲になったのだな」

「え? そういう話はしてない」







……バカ






たまに素直になったから

肝心なところが抜けている





それでも、成し遂げたくらいに

すっきりした平助の顔



急がなくてもいいか




と、笑ってしまった












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