浅葱色の恋心
体調不良の沖田が、2人を相手にするのは
難しく

押され始めた頃




グサッ






沖田に斬られた男が持っていた刀を拾った
彩華が、油断していた一人を刺した


〝これで、沖田様が楽になる!!!〟



彩華が、そう思った瞬間


ドカッ



沖田が蹴られ、血を吐いた


必死に体制を立て直そうとするが

体がいうことをきかなかった



それを見て、沖田の前に立ち


敵に刀を構えた



「駄目… 君に怪我させられない…ケホッ」


「私 一と平助に負けたことないの!」


手は、震えていたが

負けるわけにはいかない

必死に、自分を鼓舞した



「2人ともあの世に送ってやる!!!」




彩華は、敵の刀を受け流すと

一歩踏み出し、攻めた



「……小娘 やるな…」




男が目の色を変え、刀を振り上げる

振り下ろすより早く

彩華は、斬りつけた

そして、正確に急所を一突き




バタン ゴトッ




敵が倒れたと同時に、刀を落とした





< 129 / 401 >

この作品をシェア

pagetop