浅葱色の恋心

喪失   上

【彩華】




段々と思考が回復した


目の前にいるお父様に今から裁かれる



驚き目を見開くお父様に頭を下げた



迷惑をかけられない




「蒼井彩華と申します」




聞かれる前に、自ら名乗った




「其方は、何をした?」




バタン!




「すみません!!御奉行様!!
その者は、無実です!!」



土方様が、息を切らせ

止める役人らを振り切り

乗り込んできた



「私は、人を殺しました
どうか…裁きを……」


「違う!!新選組の仲間を守ってくれた!」


「人を殺したの!!!」


「彩華!!!
総司から聞いた…
疑って悪かった…
申し訳ありません
この者は、無実です」


「わかった
連れて行け」



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