浅葱色の恋心
彩華は、置屋ではなく


屯所に連れて帰られた




日が傾き、辺りが薄暗くなった頃





「ここは?」


「や!目がさめたんか?」


「…」


「俺、わかるか?」


「…」


「山崎や」


「…すみません」


「謝らんで、ええで!彩華」


「…いろは?」


「……自分
名前、言えるか?」


「名前?……わからない」















緊急に、幹部らが集められた



「すべての記憶を失っているようだ」






「それで、2人の記憶が戻ったのか?」


「そんなことあんのかよ!!」







「きゃあーーーーー!!!!!」







彩華の悲鳴に、療養部屋に駆けつける











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