浅葱色の恋心
そこには、何かに怯え

手で懸命に振り払おうとする

彩華いた



「どうしたんだ?彩華!?」



一が近づこうとするが



「いやーーー!!!来ないで!!!」


より一層、怯え出した


泣きじゃくる彩華に、どうしていいのか


わからなくなった土方が、指示を出した



「山崎」


「はい」




山崎が、フッと針を飛ばし

彩華を眠らせた






「一体、どうしたというのだ?」



近藤や皆が、心配した





翌日


目を覚ましてからも



「いやー!!触らないで!!
来ないで!!あっち行って!!」




泣き叫び



恐怖から、全身を震わせていた




「何も覚えてないんじゃねぇのかよ…」






結局、また薬で眠らせた





「このままじゃ、コイツ壊れちまうな…」






土方は、腕組みをして自室に戻った






< 153 / 401 >

この作品をシェア

pagetop