浅葱色の恋心
【彩華】






危ないところだった…




流れついた先で





偶然にも




人の良さそうな?





夫婦に出会った





ぽっかり口を開け



「桃太郎かい?」



「???……彩華だよ!」




日焼けして真っ黒なので

男の子と間違われたみたい



「桃太郎って…おばさんの子供?」




夫婦に子供は無く



「天の恵みに違いない!!」



ずぶ濡れの私を抱き上げ


立派なお屋敷に住まわせてくれた





おばさんから

桃太郎のおとぎ話を聞いた




私は、売られそうになり
逃げたことを話した



もしも、追っ手がきたら大変だと





私の名前は、桃香に変えられた


桃太郎に因んで…かな?



夫婦をお父様、お母様と呼ぶことにした







一 平助 私は、無事に逃げ延びたよ










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