浅葱色の恋心
兄上より先に動けるようになり


目覚めた兄上に、私の記憶がないことを

さみしく思った






江戸へ旅立つ日


「もう… 行くわね」


「お元気で」



「お前もな」


「はい」


「見送りありがとうな!」


「はい!兄上!」


「うーん!!いいなぁ!!もう一回!」


「お元気で!兄上!」


「良い響きだ!!彩華!
お前は、俺の妹だ!!達者でな!」






能天気って、素晴らしい!!!



ほんの数日で




私は、元通り尚忠の妹になった



桃香ではなく、彩華として







兄上、ありがとうございます



命を大切にします!














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