浅葱色の恋心
【平助】
「一 彩華、何かあった?」
「最近は、別にないが…
実は、過去にな…」
置屋で、虐められてたと聞いた
永井様は、彩華が怖い夢をみないように
お祈りしてるといっていた
知っていたんだ…
忘れているんだろうけど
江戸からの土産として
彩華に櫛を買っている
求婚を意味するもの
彩華に声を掛けたくても
いつも忙しくしている
「働きすぎじゃないか?」
「ん?何?ごめん
買い物行かなきゃ!」
避けられている
そう感じた
櫛を渡せないまま数日
彩華が倒れた
江戸からきている松本医師を
屯所に呼ぶと、不衛生だと叱られた
いつも彩華は、掃除してた
毎日してても間に合わないほど
屯所が広く、人数が増えすぐ汚れる
全員の診察があり
総司が労咳と言われた
彩華は、安静にすれば落ち着くだろうと
診断されたが
休まなかった
顔が火照り、熱があるだろうに…
そんなある日
「尚忠…」
永井様から届いた文を抱き
泣いている彩華を見てしまった
兄上ではなく、尚忠と呼んだことに
再び、嫉妬し始めた
「一 彩華、何かあった?」
「最近は、別にないが…
実は、過去にな…」
置屋で、虐められてたと聞いた
永井様は、彩華が怖い夢をみないように
お祈りしてるといっていた
知っていたんだ…
忘れているんだろうけど
江戸からの土産として
彩華に櫛を買っている
求婚を意味するもの
彩華に声を掛けたくても
いつも忙しくしている
「働きすぎじゃないか?」
「ん?何?ごめん
買い物行かなきゃ!」
避けられている
そう感じた
櫛を渡せないまま数日
彩華が倒れた
江戸からきている松本医師を
屯所に呼ぶと、不衛生だと叱られた
いつも彩華は、掃除してた
毎日してても間に合わないほど
屯所が広く、人数が増えすぐ汚れる
全員の診察があり
総司が労咳と言われた
彩華は、安静にすれば落ち着くだろうと
診断されたが
休まなかった
顔が火照り、熱があるだろうに…
そんなある日
「尚忠…」
永井様から届いた文を抱き
泣いている彩華を見てしまった
兄上ではなく、尚忠と呼んだことに
再び、嫉妬し始めた