浅葱色の恋心



「ほお~ そんなに美味い店があるのか!」



彩華の働く店は、大繁盛

噂が広まり、新選組のもとまで聞こえた







「今年の花見は、そこの店に行こうぜ!」


「それでは、花見でなくなるだろ!」


「帰りに桜観ながら帰りゃいいさ!」










そして








花見当日





噂の店










「美味い!! …けど」


「うん!美味い!! …が」


「うめぇ… なあ!」






幹部らが、首を傾げる









「あ!! 彩華の味ですよ!!」



沖田が、皆の疑問を口にした




近藤が、店の女を呼びとめた


「ここの板前は、娘さんかい?」


「は? うちの板前はんは、男はんや」


「男?」


「へえ 男はんや」






「味つけが似てるだけか…」





がっかりしたが、美味い料理に

酒が進み

花見は、盛り上がった





















< 213 / 401 >

この作品をシェア

pagetop