浅葱色の恋心
「ほお~ そんなに美味い店があるのか!」
彩華の働く店は、大繁盛
噂が広まり、新選組のもとまで聞こえた
「今年の花見は、そこの店に行こうぜ!」
「それでは、花見でなくなるだろ!」
「帰りに桜観ながら帰りゃいいさ!」
そして
花見当日
噂の店
「美味い!! …けど」
「うん!美味い!! …が」
「うめぇ… なあ!」
幹部らが、首を傾げる
「あ!! 彩華の味ですよ!!」
沖田が、皆の疑問を口にした
近藤が、店の女を呼びとめた
「ここの板前は、娘さんかい?」
「は? うちの板前はんは、男はんや」
「男?」
「へえ 男はんや」
「味つけが似てるだけか…」
がっかりしたが、美味い料理に
酒が進み
花見は、盛り上がった