浅葱色の恋心
   ☆  ☆  ☆  ☆  ☆






「面倒くせぇなぁ~!
一平!男なんだから、バシッと決めろ!」

「/////」


「美陽!別に女子からでもいいんだぞ!」


「/////」




彩華がいない間に、2人は恋に落ちた




もじもじしてばかり



〝一の気持ちが良くわかった〟




「あーもぉ!!お前ら!!
今日から恋仲だ!!!いいな!?」


「「うん」」





「頼むから、俺を巻き込むなよ!
普通にしてろ!!もじもじすんな!!」






明るく振る舞ったが

初日の出を観る気になれないほど

本当は、落ち込んでいた





〝よかった…
ひとりじゃなくて…〟






「よし!店に帰って、女将に報告だ!」


「え!待て!!心の準備が!!」


「晴太さん!!!」



彩華の後を追い掛けて


3人で店に飛び込んだ


「なんやの!!あんたら!!」



「一平と美陽が恋仲になったぞ!!」


「まあ!!そら、祝言や!!」



「「「え?」」」





普段は、適当な女将の

見事な采配で、祝言があげられたのは


わずか3日後のこと



「おめでとう」


「晴太ありがとうな」




彩華と同じく、住み込みだった一平が

店を出た



「遅刻すんなよ!」


「晴太じゃねえんだから!」


「また明日な!」


「おう!また明日!」














〝またひとりになっちゃった…〟

















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