浅葱色の恋心
翌日





久しぶりに新選組が客として店へ






「は? 一が謹慎?」



「そうなんだ
伊東さんに誘われて、新八と門限破り」



「ふぅーん」



平助から離れ、土方のもとへ



「一に伊東さんを探らせてんのか?」


「フッ そんなとこだ
一は、伊東さんに情がねぇからな」


「そんなの他にもいるだろ
なんで一を使うんだよ!」


「頼りにしてんだよ」


「まあ… 一はしっかり者だもんな
わかるけど…」


「心配すんな」


「…無茶させるなよ」



彩華が土方をジトッと睨む



「なら…おめぇが探るか?」


「出来るわけねぇだろ!!!」


「クククッ 面白ぇなぁ」



遊ばれているとわかり

調理場に戻る



「腹立つ!!」


「幼なじみとまた、喧嘩でもしたのか?」


「しねぇーよ!」


「しかし…新選組に幼なじみがいるとはな
せっかく仲直りしたんだから
仲良くしろよ」


「だから喧嘩してねぇ!」





新選組の宴が終わる頃




「……探ってやってもいいぞ」


土方に言った



「ばぁーか 冗談だ
真に受けるな クククッ」


「土方さんの為じゃない
一の為だから、連れて来い」


「おめぇが屯所に来い
謹慎中の奴を連れ出せねぇだろ
山崎の部屋貸してやるから泊まれ」



「わかった」





〝ん?なんか…土方さんに上手く
使われた気がする…ムムムッ
私が言い出したのに、なんかヤダ!〟















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