浅葱色の恋心
翌日






「新選組の隊士になりたい!」





まるで道場破りのように

乗り込んだ



「クククッ やめとけ」




土方さんに笑われて

俄然やる気が出た


「幹部の方に勝ったらいいでしょう?」



大口を叩いたと思う

これが最後の命なら

本気でぶつからなければ




ただ待ってるのは、もうやめた




私は、願いを叶える





相手をしてくれた永倉さんに勝ち



「隊士にしてくれますよね?」


土方さんへ自信満々の視線を送る


やや、まぐれで勝ったけど

勝ちは、勝ち



「幹部 晴太 
俺の部屋に来い」








わざわざ隊士の前で試合したんだから

新選組に入れてくれるはず







「お前の目的は
アイツらと暮らすことだろ?」


アイツら

と、呼ばれる一と平助が

この部屋にいないことを不思議に思った



「アイツら、伊東さんと新選組を離脱して
御陵衛士になったぞ」



は?



「一緒に暮らしたいなら
あっちに頼め」




私… どうして一緒に暮らせないのか

理由を聞かなかった…




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