浅葱色の恋心
予想外 上
【平助】
「藤堂君 私についてきてくれるよね?」
伊東さんからの誘いを
「すみません」
1度は、断った
「彩華さん… でしたか?
前に女中してた娘さん
彼女が理由なら
消えて貰ってもいんですよ」
伊東さんは、笑みを消し
左手を刀に添えた
「来てくれますよね?」
「…はい」
新選組を離脱する前日
「一 平助
私… 2人と暮らせるなら
彩華に戻っても構わない!!
お願い… 3人で暮らそう!?」
あんなに彩華に戻ることを
怖がっていたのに…
俺の懐には、御守りのように
渡せないままの櫛がある
本当なら、この櫛を渡し
俺から言いたかった
〝一緒に暮らそう〟
「ごめん…
一緒には、暮らせない」
こんな言葉
言いたくなかった
でも…
彩華を守る為だ
離脱当日
「え?一?なんで?」
「伊東さんに誘われてな
聞いてなかったか?」
まさか…
一も?
彩華の為に
「藤堂君 私についてきてくれるよね?」
伊東さんからの誘いを
「すみません」
1度は、断った
「彩華さん… でしたか?
前に女中してた娘さん
彼女が理由なら
消えて貰ってもいんですよ」
伊東さんは、笑みを消し
左手を刀に添えた
「来てくれますよね?」
「…はい」
新選組を離脱する前日
「一 平助
私… 2人と暮らせるなら
彩華に戻っても構わない!!
お願い… 3人で暮らそう!?」
あんなに彩華に戻ることを
怖がっていたのに…
俺の懐には、御守りのように
渡せないままの櫛がある
本当なら、この櫛を渡し
俺から言いたかった
〝一緒に暮らそう〟
「ごめん…
一緒には、暮らせない」
こんな言葉
言いたくなかった
でも…
彩華を守る為だ
離脱当日
「え?一?なんで?」
「伊東さんに誘われてな
聞いてなかったか?」
まさか…
一も?
彩華の為に