浅葱色の恋心
店を出てから



桜を見るべく寄り道


「きれぇ~い!!」





桜にはしゃぐ彩華と沖田が遊ぶそばで

他の者は、酒を飲み

二次会となる



「新八!!おんぶしろ!!」

「よし!こい!!」



帰り道


彩華は、すっかり仲良くなった永倉の

背にしがみつく



「あったかいねぇ」

「人肌は、もっとあったけぇぞ」

「!!! おろせ!!
左之!!新八から助けろ!!」

「よっしゃ!まかせろ!!」

「何で!?晴太!!助けろ!!」

「うるさい!!」





クククッと笑いながら

土方が、彩華に近づく


「久しぶりだな
あいつらが馬鹿騒ぎすんの」


「そう?いつも騒いでるようだけど?」


「あそこまでは、久しぶりだ
あいつらも、さみしいだ」


「〝も〟ってことは、土方さんも?」


「当たり前だろ」


「そっか」



〝皆、さみしいんだ…〟





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