浅葱色の恋心
【彩華】



土方さんから


何やら口づけを回避する特訓を受け


巡察へ行き、帰ると


〝新選組が幕府に召し抱えられる〟


という伝令を持った使者がきていた



総司に誘われて、近藤さんの部屋を覗く


スパンッ



「おめぇら…」



すぐ、土方さんに見つかり睨まれる



「おぉ!!蒼井!!」


「あ… えと… お久しぶりです」


慶喜様の側近のぉ…名前なんだっけ?


「蒼井!!良かった!お主を探しておった!
すぐに来てくれ!」


「御加減悪いのですか?」


「加納という男が、女のお前を探しておる
慶喜様が間を取り持つと仰せだ」


「取り持たれても困る」


「こちらこそ、居座られても困る!
近藤 明日、二条城へ来い
正式に慶喜様より話がある
ついでにコイツを連れて帰ればよい」


「ついでかよ!
別に、今日帰れるし!」


「甘い!!加納の力を侮るな!
慶喜様も警戒しておられる」


出来ることなら、会いたくない


「加納が留守なら、好都合だ
山崎を知らせにやる」


そっか

一と平助に、知らせないと



「わかりました 行きましょう」








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