浅葱色の恋心

憂愁 下

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｢晴太を監察方にする｣




幹部会で、土方が放ったこの言葉に

全員が…


？？？？？




｢意見は？｣




あまりにもキョトンとする幹部らに

さすがの土方も不安になる




｢えと……何するんですか？｣




遠慮がちに質問したのは、彩華



｢屋根に上がるの得意だろ？｣

｢はい｣

｢足も速い｣

｢は？｣

｢痩せ方で身軽｣

｢馬鹿にしてる？｣

｢いや、潜入にもってこいだと言っている｣

｢せっ潜入！？｣

｢そうだ　山崎の負担軽減と一、平助の
伝達役になって欲しい｣

｢！！！！！　なる！　なります！｣





この日から、山崎に弟子入りし
修行を始めた




｢師匠がええんやろな！｣


｢使えそうなんだな｣


｢はい　元々度胸がある方やし
頭もええ　勘もええ　副長の見立て通り
監察に向いてます｣