浅葱色の恋心
【彩華】
「おかえり」
コソッと帰ったつもりなのに
総司から声を掛けられた
「ただいまもどりました
ごめん… 起こした?」
「明日は、非番だから
起きて待ってたんだよ
どうだった?初任務!」
「『上出来なんじゃねえか』って!」
「土方さんにしては、誉めましたね!
凄いよ!晴太!」
土方さんの真似をすると、総司が喜んだ
「さっ 僕向こう向いてるから着替えて
任務の話、聞かせてよ!」
着替えて総司の横に並ぶ布団に潜る
「静かな屋敷に入ると、灯りのある部屋の
屋根上を目指したんだ
静かに 静かに」
「うん それで」
「ドキドキしてきたから
呼吸を整えて、物音をたてないよう
屋根裏に忍び、会話に耳を傾けた」
「なに? なに話してたの?」
総司が興味深くきいてくる
「近藤さんの暗殺計画」
ガバッ
「なんだって!!!ゲホッ」
「シーーー!!!
声を抑えて!!ほら!水飲んで!」
咳き込む総司の背中を擦る
「その会話… 聞き覚えのある声でさ」
「誰!?僕が斬る!」
「姿は見てないんだ
だけど…… あの声は……」
「僕も知ってる?」
「うん 伊東さんだと思う」
私がそう言うと
総司は、ふわりと抱きしめてきた
「よく心を乱さず帰って来てくれたね
伊東さんのところには、一と平助が
人質になっている… 助けださなゃ
兎に角 晴太が見つからずに帰って
本当によかった」
優しく 暖かい 総司の言葉と腕の中
〝本当は、怖くてたまらなかったよ〟って
叫んでしまいそうだった
「おかえり」
コソッと帰ったつもりなのに
総司から声を掛けられた
「ただいまもどりました
ごめん… 起こした?」
「明日は、非番だから
起きて待ってたんだよ
どうだった?初任務!」
「『上出来なんじゃねえか』って!」
「土方さんにしては、誉めましたね!
凄いよ!晴太!」
土方さんの真似をすると、総司が喜んだ
「さっ 僕向こう向いてるから着替えて
任務の話、聞かせてよ!」
着替えて総司の横に並ぶ布団に潜る
「静かな屋敷に入ると、灯りのある部屋の
屋根上を目指したんだ
静かに 静かに」
「うん それで」
「ドキドキしてきたから
呼吸を整えて、物音をたてないよう
屋根裏に忍び、会話に耳を傾けた」
「なに? なに話してたの?」
総司が興味深くきいてくる
「近藤さんの暗殺計画」
ガバッ
「なんだって!!!ゲホッ」
「シーーー!!!
声を抑えて!!ほら!水飲んで!」
咳き込む総司の背中を擦る
「その会話… 聞き覚えのある声でさ」
「誰!?僕が斬る!」
「姿は見てないんだ
だけど…… あの声は……」
「僕も知ってる?」
「うん 伊東さんだと思う」
私がそう言うと
総司は、ふわりと抱きしめてきた
「よく心を乱さず帰って来てくれたね
伊東さんのところには、一と平助が
人質になっている… 助けださなゃ
兎に角 晴太が見つからずに帰って
本当によかった」
優しく 暖かい 総司の言葉と腕の中
〝本当は、怖くてたまらなかったよ〟って
叫んでしまいそうだった