浅葱色の恋心
「この件… 少し様子見させて欲しい」


翌日


土方さんの部屋に、総司と呼ばれると

私達の前に座った近藤さんが言った





静かに拳をぎゅっと握って

総司が声を絞り出す


「僕が守ります
暗殺なんて、させません」



ポン



総司の肩に両手を置いた近藤さんが

ニコリと笑う


「うんうん 総司がいれば私は、大丈夫!
だが……御陵衛士と新選組が
私の為に争うことになったら……
助かっても、辛い…
歳に、それを回避する方法を考えて貰う
この件 他言無用! いいね?」



何も言えなかった…



近藤さんの新選組を想う気持ち


総司が近藤さんを想う気持ち



どちらも



すごく優しいから








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