浅葱色の恋心
   ☆  ☆  ☆  ☆  ☆




「晴太… もう少し食べなよ」




「…食欲なくて」





みるみる痩せ 


体調を崩したのは、晴太




「新八 食べて」


「……おう」





ふらふらしながらも

隊務を休まずこなした


そんな彩華に命令し、無理矢理
静養させ


緊急に幹部会議が開かれた



「永倉 アイツ寝てるのか?」


「ああ 一緒におやすみって…」


「永倉君 先に寝入ってわからないとか?」


「……」


「否定しねえのかよ!」


「松本先生に診て貰おう
万が一のこともある」


近藤の決断に皆が頷く



「僕が移しちゃったのかな…」


「素人目にも労咳じゃねぇだろ」




土方の言うように労咳では無かった




「よく寝て! よく食べる! いいね!」


「……ハイ」




松本が帰った後


「俺のいびきが煩くて寝れねえのか?」


「違う」


「何かあるなら言ってごらん」


「……」


「遠慮すんな」


「あ! 寝相か? 寝言か?」


「違う」


「晴太…」
















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