浅葱色の恋心
「晴太 監察方は、大変だろう」


「楽しいよ 念願叶ってここに来れたし」


チラリと彩華が平助を見てから


「彩華って… 呼んでいいよ
一 平助 今度こそ… 一緒に暮らそう!」


「あぁ」


「……彩華」



やっと 平助が口を開く




「彩華……俺、すげぇヤキモチやきで
総司と仲良くしてるって聞いただけで
モヤモヤするくらい、彩華を想ってる
もう、離れ離れは御免だ
3人で暮らそう!」


「総司とは、仲良くしてるけど
2人には、敵わないよ?
ずっと 一緒に暮らしたいのは
一と平助だもん
2人を失いたくない
必ず!迎えにくるから!」




嬉しかった


平助への恋心を醸し出しながらも

2人に俺が含まれていることに

嬉しくてたまらなかった




「明後日 交流会に参加する
伊東と加納の様子を見てから
脱走の日時や段取りを知らせにくる」



「力を使うのか?」



「ううん 力は……
なんでかな? 使えなくなっちゃって」



「よかった」



平助がそう言うと



「総司を助けたかったんだけど…
使えないって気づいたの」


「そんなことしたら総司怒るよ」


「ふふっ もう怒られたよ
『僕が病に負けると思ってるの?』って
それと
『君の命が減ると、2人に怒られるの僕なんだから!!』って…
一 平助 この命は、2人と暮らす為に
芹沢さんがくれたんだよ
だから 絶対! 無駄にしない!!」



「もう 大丈夫そうだな…」



「うん」





平助と彩華は、しっかり気持ちを
言い合えるようになった


もう 大丈夫







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