浅葱色の恋心
【平助】





「藤堂さん
コレ 藤堂さんに預けます
俺にもしものことがあれば
蒼井の力… というか、彩華さんを
守って下さい!
使い方は……」



「知ってる」



「え?」





知ってるよ


だって



コレ



彩華と同じ





黄色い玉





加納が魂を俺に預けるって…






「加納 もしものために預かる
だけど、彩華の為に使うかは…
俺が決める」



「彩華さんに使って貰わないと意味が無い」




あぁ

加納は、彩華をずっと

探してた

守る為に




「彩華は… キミに死なれたら
とっても悲しむよ
彩華って… 守りたくなるような
可愛らしい女の子だけど
守られてばかりの弱い子じゃない
俺達の為に、新選組に乗り込むような
時々、強いとこあるから…
キミに何かあったら
伊東さんに向かって行くかも」



「まさか!?」



「ははっ 行くよ!彩華なら!
コレは、大事に持っておく!
加納 俺に守られてくれないか?」


「……なんで?」


「だって 同じだろ!?
彩華を想う者同士!
俺達 もう友じゃないか!」



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