浅葱色の恋心
【彩華】





気がつくと屯所の自室


隣には、いつも通り新八


私が目を覚ましたことを察して


ムクリと起き上がる




「具合どうだ?痛むか?」



「??? いや、なんともないけど?」




「平助のこと…」


「え?誰?」


「何でもねえ」



新八は、繋いだままの手と反対側の手で

私のほっぺを摘まむ




「何してんだ…痛い!」


「ん!生きてんな!よかった!よかった!」



はっはっはっと、笑い


ゴロンと寝たら、いつもの嘘いびき



何だろう…




この感じ









朝になると土方さんから色々聞かれる

でも、どうしても伊東さんを見送ってから

目が覚めるまでの記憶がない




それどころか




何か、記憶に違和感を覚える





「彩華!じゃなかった…晴太出掛けないか」


「一!じゃなかった…二郎いいよ!」





まったく!ややこしい!!!











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