浅葱色の恋心
一に連れてこられたのは

置屋だった



何でここに???



女将さんは、事情を知ってるらしく

軽く頷くと私を部屋の奥へ


山崎さんみたいにテキパキと

私を彩華に戻していく



すっかり彩華に戻ると


外に正装した一が待っていた



「行こう」




次にたどり着いたのは、伊東さんらの
葬儀場だった



「ちょっと!葬儀にこの格好は駄目だよ!」



かなり派手目にチャラチャラした私


「俺の友人 藤堂平助に彩華を会わせたい」



私と一が中に入ると


新選組の皆も正装して待っていた



新八も〝平助〟って言ってた




皆が知ってて


私が知らない






一が友人と言って

わざわざ私を彩華に戻した





でも






私は、この人を知らない









〝藤堂平助〟














私は、彼に助けて貰ったのかしら























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