浅葱色の恋心
夕餉


「晴太のが足りない」


「晴太さんは、いらないって聞きました」






彩華は、屋根上にいた




「や!」


「はぁ~山崎さん!
今、ひとりで夕日見て、良い気分なのに!
邪魔しないで下さいよ!!
どうせ、土方さんに見てこいとか言われて
のこのこきたんでしょ!?」


「…ま、そんなとこや」



「一は、どんな様子?」


「……」


「いつも通り… ですか
ふふっ 一らしい」


「怪我は、どうや?診たろか?」


「先ほど薬飲みましたし、痣ですから」


「貼り薬は?」


「痛みがないので平気です」


「痛み…ないんか?」


「ええ」


「診せてみ」


「は?いい!いいから!!」






山崎から逃げ


自室で布団に潜る




「晴太… 山崎さんが心配してたぞ?
診て貰えよ?」


永倉が、不安気に彩華の顔を覗く



「心配してくれてありがとう…おやすみ」




「晴太…」












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