浅葱色の恋心
【一】




〝平助… すまん
俺は彩華を幸せにできない
だが、平助を想い続けることこそ
彩華の幸せだと思う
彩華を傷つけた
だが… 許されるなら
幼なじみでいたいんだ…〟



目を開け彩華をチラリ


「おっと!!彩華?しっかりしろ!」



そういえば、蹴られたんだったか



「一」


「よかった、おどかすな」


「彩華を幸せにしてよ
彩華は、一との婚礼を望んでる
あの喜びが、嘘じゃないことわかるだろ?
一しか頼めない… 幸せに… して…」



俺の手の中で、クタリと意識を飛ばした



今のは…    平助   なのか?











「んあっ ごめん!!
なんか、クラクラして…」


「具合が悪いんじゃないか?」


「全然!大丈夫!!
あ… 一!今日、一に言いたかったんだ
これからも、友として仲良くして下さい!」






…婚礼を望んでる???




平助の勘違いだな






「もちろんだ!
これからも、俺達は友だ!」








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