浅葱色の恋心
罪 上
【彩華】
チクリ
時々感じる痛み
伊東さんは、私に何をしたんだろう…
ぼぉーっと夜の庭を散歩していると
門番同士が何か言い合いしていた
「あんな女みてぇな隊長の下で
可哀想だって、言ってんだよ!」
「蒼井さんを悪く言うな!
沖田さんから一番隊を任される方だ!」
「いざとなれば逃げ出すんじゃねぇのか?」
「そんなことしない!」
必死に私を庇ってくれていた
言い争いをしていた2人の間に入り
ドカッ
手加減なしに門を殴った
「俺に文句があるなら直接言え」
「蒼井さん!!手!血が…」
「気にするな
悪かったな 俺のせいで気分を害して」
何にイライラしてるのか
自分でもよくわからない
兎に角、井戸で手を洗おう
「蒼井さん」
先ほどは、暗くてよく見ていなかったが
月明かりの井戸の下
新八のとこの隊士だとわかった
「なに?」
ぽたぽたと血が流れ落ちるのをそいつが
ちらりと見る
「蒼井さん… すみませんでした」
「は?」
「手…」
「いやいや!自分でやったんだし!
謝られても!仕事中だろ?戻れ!
気にするなって言っただろ」
深々と頭を下げた後
駆け足で去っていく
チクリ
時々感じる痛み
伊東さんは、私に何をしたんだろう…
ぼぉーっと夜の庭を散歩していると
門番同士が何か言い合いしていた
「あんな女みてぇな隊長の下で
可哀想だって、言ってんだよ!」
「蒼井さんを悪く言うな!
沖田さんから一番隊を任される方だ!」
「いざとなれば逃げ出すんじゃねぇのか?」
「そんなことしない!」
必死に私を庇ってくれていた
言い争いをしていた2人の間に入り
ドカッ
手加減なしに門を殴った
「俺に文句があるなら直接言え」
「蒼井さん!!手!血が…」
「気にするな
悪かったな 俺のせいで気分を害して」
何にイライラしてるのか
自分でもよくわからない
兎に角、井戸で手を洗おう
「蒼井さん」
先ほどは、暗くてよく見ていなかったが
月明かりの井戸の下
新八のとこの隊士だとわかった
「なに?」
ぽたぽたと血が流れ落ちるのをそいつが
ちらりと見る
「蒼井さん… すみませんでした」
「は?」
「手…」
「いやいや!自分でやったんだし!
謝られても!仕事中だろ?戻れ!
気にするなって言っただろ」
深々と頭を下げた後
駆け足で去っていく