浅葱色の恋心
彩華が抜刀すると


「よく考えて
貴方は、誰かの命を貰わないと死ぬの
近くにいる人の命しか貰えない」



ニヤリと笑い、去って行く






「行かなきゃ…」









平助の墓の近くまで行くと


土方、永倉、一の姿を確認した






彩華は、天を仰ぎ見る






「平助… 加納… 私を守ってくれる?」




『もちろんだよ』

『当たり前です』




「ありがとう
こんなの間違ってるよね
私は、平助と加納がいてくれるなら
強くいられる気がする」



『覚えてないくせに!』


『本当!強がりですよね!』



「うん ごめん
でも、新選組を守りたいの」



『彩華の気持ちは、わかったよ』


『協力します!力を使うと命が減ります!
あまり表に出れませんが、さみしい時
呼んで下さい!』


『何かっこつけてんの!!
彩華!俺がそばにいるから!ね!』


『ずるい!!』


『ずるくない!!』



「うるさいよ ふふっ」













< 355 / 401 >

この作品をシェア

pagetop