浅葱色の恋心
胸が締めつけられる



私は、一が好き




「そうだよな
土方さん、勘違いですよ!
彩華は、平助じゃないといけない!」


「うん 一とは、これからも友として
ずっと仲良くしたい」


「俺も!」



俺も…か…


一は、私のことなんて

ちっとも好きじゃない




「土方さん 一番隊に復帰させて下さい
それと 総司の部屋使わせて下さい
近頃、気持ちが落ち着いたので
そろそろ一人部屋がいいなって!」



「晴太 俺に気を使ってんのか?
俺は、晴太と一緒の部屋でいんだぜ?」


「ありがとう 新八のおかげで
怖い夢もみなくなったし!
監察方との掛け持ちで、夜中起こしても
申し訳ないから!」



「はっきり言う!!!」



土方さんがピリピリしてる… コワイ




「一番隊への復帰は、認めねぇ!
部屋もこれまで通り、永倉と同室!
どうしても復帰と一人部屋ってんなら
本当の理由を言え!」





本当に怖い



ここまで見通されたら



怯んでしまう






「本当も何も… 言った通りだから」




「先に帰れ」



「……」



「一と永倉に話がある
晴太は、先に帰れ」


「はい」





平助… 加納…


どうしよう…


土方さんに疑われてるよね…





『副長怖い…』


『土方さんがあんなに不機嫌なの
初めて見たかも…』









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